前泊の老舗旅館とは一転し、同じ京都でもこんなに違うモダンなホテルの床の間の鏡餅。すぐ脇にはたわわに活けられた炎の様な赤い花、グロリオサ。グロリオサの名は、ギリシャ語の「栄光」「名誉」を意味するグロリオサスに由来します。モダンな空間には松竹梅じゃなくても良いですね。勿論、花言葉も「栄光」ですので、寿ぎの場に似つかわしい花。
橙は省略されていましたが、三宝の四隅には、黒豆・勝ち栗・田作り・干し柿が配してあります。厳格に伝統を守り抜くことも大事ですが、現代風にアレンジして暮らしを楽しむのも大切なことだと思わせる室礼でした。
来年は、このスタイルを真似ようと決意した気の早いワタクシ。